2015年5月9日土曜日

戦略論: UberとAirbnbが切り開いたシェアリングエコノミーの世界

ここ数年、シェアリングエコノミー(共有型経済)のビジネスが盛り上がっている。シェアリングエコノミーとは、サービスやモノを必要な時だけで、利用するサービスだ。サービスを提供する会社が、プラットフォームを用意し、貸し手と借り手を直接つなぐ点が特徴だ。その代表例がUberとAirbnb。Airbnbであれば、例えば家主の旅行や出張中に、自分の家を他人(例えば旅行者)に有料で貸すことができる。Uberは、Uberに登録しているドライバーが自分の車を使って、タクシーのように、他人を目的地まで送迎するサービスである。自分が海外に旅行するときは、この2つによくお世話になっている。言葉の通じないパリやブタペストでも、クリック1つで車が迎えに来て目的地まで送迎してくれるので、本当に便利なサービスだと思う。

下記は、Michael Cusmano教授のAdvanced Strategic Managementの授業で、実際紹介されたシェアリングエコノミーの例である。リンクを貼っているので、興味のあるものは参照していただきたい。

部屋(Airbnb, Flipkey)
車(Uber, Lyft)
自転車 (Spinister)
スキル提供 (Taskrabbit)
お金(Prosper)
駐車スペース (ParkingPanda)
日用品 (Streetbank)
農場/ガーデニング (SharedEarth)
贈り物 (Yerdie)
食事(Feastly)
ペット(Dogvacay)

さすがシェアリングエコノミーを世界に広めたアメリカだけあり、本当に様々なジャンルがある。例えば、一番下のDogvacayは、旅行などで、犬を短期間預けたい飼い主とそのシッターをつなぐサイトである。もはや、動産/不動産/生き物関係なく、シェアされているところが興味深い。ただ、ニッチなものも多く、例えば洋服のシェアサービスを提供していた99dressesは2014年に倒産している。

ビジネスモデルとしては、ネットワーキング効果(一旦普及するフェーズに入ると貸し手と借り手が相乗効果で飛躍的に増加する)が大きい一方、比較的参入が容易で、他社との差別化が難しいという性質も抱えている。

アメリカでも最初は安全性が課題といわれていたが、サービス提供者の評価(レーティングやレビュー)等を公開することや、サービスを提供する会社が一定のトレーニングやスクリーニングを課すことで、安全性を高める仕組みが導入されている。例えば、Uberでは、ドライバーの犯罪歴や運転歴などに関する独自のスクリーニングが行われる。Uberは乗車後に毎回、乗客がドライバーを評価する仕組みが有り、評価が低いドライバーは、改善指導を受け、クビになるケースもある。

時価総額4.9兆円のUberや2.4兆円のAirbnbがいずれは上場し、その資金力を背景に、上記のような会社の買収を繰り返し、シェアリングエコノミーの世界のアマゾン的な存在になったら面白いのではないかと思う。日本でも、2014年の12月に上場したクラウドワークスなどが、シェアリングエコノミーの分野に位置づけられると思うので、この分野での日本企業の活躍にも期待したい。

シェアリングエコノミーが他の伝統的な企業を脅かす存在になっていることについて、別途Airbnbとマリオットホテルを例に紹介しようと思う。

卒業まであと27日!!!

P.S.  ペトラ遺跡


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