2015年5月6日水曜日

Communication Lab: 人を説得する6つのポイント

MIT Sloanには、Communication Labという1年生の必修授業がある。コアチーム(最初の学期にすべてのチーム課題を一緒に取り組む学生グループ)の7人で行う、コミュニケーションをテーマにした少人数セッションだ。

「どうやったら人を説得できるのか、以下の6つのポイントを意識して話をしよう」というテーマが個人的に面白かったので紹介したい。日々の生活の中で自然に使っているものもあると思うが、こうして体系だって整理されていると参考になる。より詳細を知りたい方は、Harnessing the Science of Persuasion(https://hbr.org/2001/10/harnessing-the-science-of-persuasion)を参照していただきたい。


1. Liking: 好きな人/信頼できる人から言われたことは説得力が高い。もしLikingを高めたければ、Similarity(類似性)とPraise(賞賛)を使うと有効である。例えば、趣味などで上司との共通点を探したり、(適度な)お世辞をいったりするとよい。

2. Reciprocity: 平たく言えば、貸しをつくれば、あなたの要求も受け入れてくれるということ。人々が欲しがるものをあげれば、自分にもそれがいつか返ってくる。自分の誕生日にプレゼントが欲しかったら、先にその人の誕生日にプレゼントをあげよう。

3. Social Proof: これは簡単にいうと、友達の持っているものが欲しくなるということ。口コミと同じで、友達が薦めれば説得力が増すので、うまくそれを引用する。

4. Consistency: 人は一度コミットをしたら、それを実行したいと思うようになるため、説得がしやすくなる。コミットメントをよりオープンかつ自発的に促せると有効だ。ただし、例えば、部下が遅刻した場合に、他の同僚の前で「もう遅刻をしません」と発言させ、プレッシャーを与えることは避けるべき。「チーム精神」や「社会人としての規律」といった職場で尊重されるべき、価値観を共有することで、自発的なコミットメントを促す。

5. Authority: 専門家のいうことであれば、人を説得しやすいというもの。ただ注意点は、聞き手があなたの専門性を自明かつ評価しているものだと仮定せず、きちんと証明することだ。例えば、医者が「医者の立場として言わせてもらいますと。。。」と強調することで、話に説得力が増す。

6. Scarcity: 希少性/排他性を強調すれば、人々を説得しやすい。例えば、営業で、「この商品にしかない特徴です」、「今は御社とのみ交渉しているが、今日のミーティング次第では他社にも話をせざるを得ない」と言うことで、話を優位に進め、相手を説得することができる。

ラボでは、この6つのポイントを意識しながら、コアチームの一人ひとりが、即興で短いプレゼンを行い、各自にフィードバックを行っていく。Japan Trekのオーガナーザーではないが)私自身はJapan Trekの勧誘を例にプレゼンを行った。

題目:Japan Trek
Japan Trekが来年の3月に開かれる。我々Sloan生は皆旅行が大好きだよね、君たちのようなアクティブな人にはこの旅行がピッタリだ(Liking)。アメリカはオープンでアントレ精神に溢れる素晴らしい国で、ここにいれることが本当に嬉しい。私も、君たちに素晴らしいカルチャーを持つ日本を知ってもらいたい(Reciprocity)。君たちが日本の食べ物、特にラーメン、寿司に興味があることは知っている。グルメな日本人Sloan生が薦める最高の日本食を堪能してもらいたい(Authority)。そして桜は日本のハイライトだ。それを見れるのは1年のうち、Trekのある3月下旬しかない(Scarcity)。昨年参加した学生から、"The best trip ever"と賞賛を受けている(Social Proof)。以上から、ぜひとも我々のTrekに参加してほしい!

これはあくまで練習なので、なるべく6つのポイントを使うよう意識したが、実際には説得すべき相手の性格や特徴から、その人が気にすると思われるポイント(例えば、Social Proof)をおさえ、その不安を解消してあげるのが、説得への近道だと思う。卒業後も、この6つのポイントは、チェックリストとして使っていきたい。

卒業まであと30日!!!

P.S. ペルーのマチュ・ピチュ遺跡




にほんブログ村 MBA・MBA取得

0 件のコメント:

コメントを投稿