下記は、Michael Cusmano教授のAdvanced Strategic Managementの授業で、実際紹介されたシェアリングエコノミーの例である。リンクを貼っているので、興味のあるものは参照していただきたい。
部屋(Airbnb, Flipkey)
車(Uber, Lyft)
自転車 (Spinister)
スキル提供 (Taskrabbit)
お金(Prosper)
駐車スペース (ParkingPanda)
日用品 (Streetbank)
農場/ガーデニング (SharedEarth)
贈り物 (Yerdie)
食事(Feastly)
ペット(Dogvacay)
さすがシェアリングエコノミーを世界に広めたアメリカだけあり、本当に様々なジャンルがある。例えば、一番下のDogvacayは、旅行などで、犬を短期間預けたい飼い主とそのシッターをつなぐサイトである。もはや、動産/不動産/生き物関係なく、シェアされているところが興味深い。ただ、ニッチなものも多く、例えば洋服のシェアサービスを提供していた99dressesは2014年に倒産している。
ビジネスモデルとしては、ネットワーキング効果(一旦普及するフェーズに入ると貸し手と借り手が相乗効果で飛躍的に増加する)が大きい一方、比較的参入が容易で、他社との差別化が難しいという性質も抱えている。
アメリカでも最初は安全性が課題といわれていたが、サービス提供者の評価(レーティングやレビュー)等を公開することや、サービスを提供する会社が一定のトレーニングやスクリーニングを課すことで、安全性を高める仕組みが導入されている。例えば、Uberでは、ドライバーの犯罪歴や運転歴などに関する独自のスクリーニングが行われる。Uberは乗車後に毎回、乗客がドライバーを評価する仕組みが有り、評価が低いドライバーは、改善指導を受け、クビになるケースもある。
時価総額4.9兆円のUberや2.4兆円のAirbnbがいずれは上場し、その資金力を背景に、上記のような会社の買収を繰り返し、シェアリングエコノミーの世界のアマゾン的な存在になったら面白いのではないかと思う。日本でも、2014年の12月に上場したクラウドワークスなどが、シェアリングエコノミーの分野に位置づけられると思うので、この分野での日本企業の活躍にも期待したい。
シェアリングエコノミーが他の伝統的な企業を脅かす存在になっていることについて、別途Airbnbとマリオットホテルを例に紹介しようと思う。
卒業まであと27日!!!
P.S. ペトラ遺跡
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