2015年5月24日日曜日

チームに貢献する9つの方法:あなたはチームにどう貢献する?

Belbin team-role inventoryというチームに必要な9つの役割を定義したものがある。下記に示すこの9つの役割には、それぞれ強みと弱みがあり、これらの役割をバランスよくもつチームが、パフォーマンスを最大化できるというものだ。

Plant: 創造性に長けており、難しい問題を解決できる一方、それに付随して起きる影響を無視する傾向にある
Resource Investigator: 社交的かつ熱狂的で、新しい人脈を築き、新しい機会をつくりだすことができる一方、過度に楽観的で、あきっぽい。
Co-ordinator: マチュアで自信家。ゴールを明確化し、決断を促進するリーダー的存在。人へ仕事を振る(移譲)のがうまい一方、他人には押し付けていると思われやすい。
Shaper: 大胆で、プレッシャーへの耐性が強く、障害を乗り越えるための大きな力となる。一方やや挑発的で、他人の気分を害することもある。
Monitor/Evaluator: 冷静で思慮に長けた戦略家であり、様々なオプションを見た中で、よいものを判断できる。一方、他人を動かす力に欠ける傾向がある。
Team worker: 穏やかで協力的。他人をたて、摩擦を避けようとする。自身で意思決定するのが苦手。
Implementer: 保守的で効率的。信頼でき、アイデアを実際のアクションに変えることができる。やや柔軟性にかけ、新しい機会への反応が遅いことがある
Completer/Finisher: 完璧主義者。抜けや漏れがないかをチェックし、期限にも正確。自分ですべてやってしまいがちで、過度に心配症な傾向がある。
Specialist: 1つの事にひたむきで、突出した技術とスキルを持っている一方、貢献する範囲は狭い傾向がある。

自分がとったデザインシンキングの授業では、まずはじめに、Belbin team-role inventoryの診断テストを受け、上記の9つの中から自分の傾向を把握する。そして、自分の特長を意識して、チームに貢献するよう求められた。

私は、Implementerの数値が一番高く、次いでTeam worker、Co-ordinator、Shaperという順になった。国籍や職歴もばらばらだったが、7人のチームのうち、3人が非常に強いImplementerだったのが面白かった。若いとそういう傾向がでるのだろうか。今回は図書館の改善案を提案するところ止まりだったので、Implementerの役割はやや限定的だったように感じるが、意識的にImplementerになろうとするとなかなか難しい。



話は変わるが、先日、ラテン系を中心とするMIT Sloan生が "今後のInternational Studentsにとって、MIT Sloanをさらによくしていくための改善点をまとめたので、明日Deanに提出する。賛同する人は教えてほしい"という提案をした。

自分的にはやや唐突感があったのだが、案の定、別の学生(コンサルタント出身)が、以下のように反応した。
"この提案だと不満点を述べているのみで、建設的な改善案が書かれていない。従って、やや攻撃的に感じる。また学校自体も様々な施策に取り組んでいるので、それと連携した方がよい。アイデアは非常に素晴らしいので、ベストなアプローチを皆で議論すべきだ"

この反応1つとってみても上記に当てはめると、Plant、Resource Investigator、Shaperが強いラテン系のメンバーに対して、他の学生が、Monitor/Evaluator、Team worker、Implementerの観点から反応したのではないかと思う。

最終的に、"Deanは非常にフレンドリーでオープンなので、分析するだけで行動を起こさないよりは、我々の考えを率直に伝えるべきだ"ということで、Deanとのミーティングが実施された。本件では、Shaperの突破力がMonitor/Evaluatorを上回ったのだと思う。

自分がプロジェクトを統括する立場になった場合に、自分の特徴を踏まえて、誰を勧誘してどういうチームをつくっていくか、自分のチームの強み・弱みは何なのか、をチェックするツールとしては面白いと思う。

卒業まであと12日!!!

P.S. フランス・ロワール地方の古城群




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2015年5月23日土曜日

大学ランキングのお話

やや下世話な話だが、今日は大学ランキングに関する話をしたいと思う。こういった話題は不快に思われる方もいるので、興味がある方だけ見ていただきたい。

たかがランキング、されどランキング。MBA受験の際は、すべての受験生が大学ランキングをある程度意識して受験しているといってよい。MBAの社費派遣の場合、Top10の大学、Top20の大学以外の受験・進学は認めないと明言している会社もある。そして卒業後の就職にも、このランキングが大いに影響を与えている。以下、大学のランキングとMBAのランキングを2つに分けて紹介したい。

世界大学ランキングについて
2013年度の大学ランキングの比較をこちらのSourceから紹介したい。より公平性を保つため、4つのランキング機関の順位を表示する。




MITは、QS World University Rankingsで世界第1位を獲得している。上記のランキングは、アメリカの大学のみを比較したものだが、実際のランキングでもアメリカの大学がほぼTop10を独占している。あとはランキングではないが、Ivy League (Brown, Columbia, Cornell, Dartmouth, Harvard , Pennsylvania, Princeton, and Yale)も、アメリカのエリートが大学を評価する時に用いる基準だ。個人的には、日本よりアメリカの方が学歴社会に感じるので、こういったランキングの影響力は大きい。

なお、QS World University Rankingsだと、日本では東大が32位(2013年)になっている。以前、東大の物理の学部からMITの物理の大学院に進学した学生に聞いてみたのだが、中間層の頭のよさはMITと東大でも大差ないという。ただ、世界中から学生を集めてくるアメリカの大学だけあり、天才の数は、MITの方が多いようだ。

日本の大学は、研究のレベルは一流だと思うのだが、海外から招聘する教授や留学生の比率が低いので、どうしてもランキング上は低くみえてしまう。世界の優秀な学生の獲得競争は年々激しくなってきているので、日本の大学出身者としては、東大・京大をはじめとする日本の大学にぜひ頑張ってもらいたい。アメリカを見ればわかる通り、レベルの高い大学があれば、優秀な留学生がその国に残るようになり、学術・経済の発展につながる。

ビジネススクール(MBA)のランキングについて
次に、2014年3月時点でのビジネススクール(MBA)のランキングの比較表をこちらのSourceから紹介したい(欧州の大学は議論の対象外とする)。上記と同じく4つのランキング機関の順位を表示する。




個人的には、HarvardとStanfordが2強で、それにWhartonが続き、その後が横並びのように感じる。アメリカ人の同級生にどのランキングを信じるか聞いたところ、上記にはないM7(Harvard, Stanford, Wharton, Kellogg, Booth, Columbia, and MIT Sloan)と答える人が多かった。そういう意味でも、U.S. Newsのランキングが一番肌感覚に近いような気もする。Yield Rate(イールドレート)といって、合格者のうち何%の人が実際に進学するかも(≒複数の合格校から最終的に選ばれる確率)、大学のランキングを見る1つの基準だと思う。

あとは起業に興味があったら、Stanford、MIT、U.C. Berkeley、ファイナンスに興味があったら、Harvard、Wharton、Chicago、Columbia、マーケティングであれば、Harvard、Kelloggといった形で、各々の大学の強みをみて、学校選択をすればいいと思う。多くのビジネススクールが、MBA生の出身業界や就職先(Employement Survey)を公表しているので、それを見れば自ずと学校のカラーや、同級生の傾向が浮かび上がってくる。例えば、こちらで触れた通り、MITはTech系の企業に就職する学生が多い。

社費生の場合、合格すること自体も重要なので、Top10の学校だけ受けるという人はあまりおらず、ある程度リスク分散をするケースが多い。従って、自分のやりたいことに強い学校や、生活環境、そして卒業生・在校生との相性などを見ながら、受験する学校を決めていく。多くの学校を受験することで受かる確率を高めることと、1つ1つの出願書類のクオリティが下がることはトレードオフになるので、それを踏まえて出願校の数は判断するとよい。自分は2nd Roundのみで7校出願したが、出願書類を1−2ヶ月で準備したこともあり、かなり限界に近かった。

自分は、以前に述べた通り、技術の商業化に興味があったので、工学の研究で著名かつアントレに強い大学ということで、Stanford、MIT、U.C. Berkeleyを第一志望に設定した。

あとはよくいわれているが、2年間住むところも重要なので、都会がよかったら、ニューヨーク(Columbia、NYU)、シカゴ(Chicago)、ロサンゼルス(UCLA)。郊外の大学街がよかったら、Duke、Dartmouth、Michigan Rossといった形で、大学選びをするとよい。ボストンの魅力は以前に述べたとおりだ。

以上、大学ランキングの所見としたい。

卒業まであと13日!!!

P.S.  9月11日(アメリカ同時多発テロの日)のMITのグレート・ドーム


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2015年5月22日金曜日

フリーミアム時代のデジタルマーケティング

一時期、FREE(フリー)という本が日本でも流行ったので、フリーミアム(Freemium)という言葉を聞いたことがある方も多いと思う。基本的なサービスを無料で提供し、追加の機能などに課金するビジネスモデルだ。今回は、自分が履修した Entrepreneurial SalesとDigital Marketing & Social Media Analyticsの授業で扱ったフリーミアムをご紹介したいと思う。フリーミアムの代表例として取り上げられるクラウドストレージを提供するDropboxはMITの卒業生であるDrew Houstonが創業した会社である(MITの学生にはDropboxの容量が無制限に与えられている)。MITの2013年の卒業式での彼のスピーチも感動的なので、よかったら見てみてほしい(日本語スクリプト)。

That night, I realized there are no warmups, no practice rounds, no reset buttons. Every day we're writing a few more words of a story. And when you die, it's not like "here lies Drew, he came in 174th place." So from then on, I stopped trying to make my life perfect, and instead tried to make it interesting. I wanted my story to be an adventure — and that's made all the difference. - Drew Houston's Commencement address

フリーミアムとは
  • 価格モデルであり、販売モデルであり、ビジネスモデル
  • デジタルでのサービス提供により、製造/輸送等のコストをゼロで実現できる
  • ユーザーになる心理的なハードルが低い
    FREE “Zero as emotional hot button - source of irrational excitement”
  • 興味がある人を実際のユーザーに転換しやすい。営業人員ゼロで実現できる
  • 多くのユーザーを少ないコストで獲得できるため、ユーザーのフィードバックから、サービスをさらに改善できる
  • 有料会員率はDropbox1.6ー4%、LinkedIn0.8%,、Evernote1−6%で、10%以下が一般的(Source: HBS Case Study)
  • コンバージョンレート(無料会員から有料会員になるレート)を高めることが重要
  • コンバージョンレートが低いので、ターゲットとする市場が大きく、ネットワーク効果が働くビジネスでないと成功が難しい
  • プライシングモデルの選択は最重要
    (どの機能に課金をするのか、どのような価格パッケージを用意するか)
  • 大多数の無料会員を活かすには、広告掲載収入や行動分析したデータの販売が考えられる

フリーミアムモデルを分析するプロジェクト

近年、欧米を中心に、音楽ストリーミングサービスが驚異的なスピードで成長している。その代表例が、SpotifyとPandoraである。面白いのは、この2社ともフリーミアムモデルなのだが、全く異なる戦略をとっている。Spotifyは、有料ユーザーからの収益が大半を占めるのに対し、Pandoraは広告収入が大半を占める。2012年において、Spotifyはアクティブユーザー36%、有料ユーザー10%、Pandoraはアクティブユーザー28%、有料ユーザー1%となっている。

Digital Marketing & Social Media Analyticsの最終プロジェクトでは、音楽ストリーミングサービスを提供する
架空の会社の、過去数ヶ月分のユーザーの特性データ(ユーザーやその友人の性別、年齢、国籍、Post、Songs Listened、Loved Tracks、Paid user) が与えられ、1)有料会員の特徴は何か、2)無料会員を有料会員に転換するにはどのようにマーケティングを行うべきか、3)有料会員のコミュニティーへの関与(Social Engagemenet)を高めてその友人を有料会員にするにはどのような手法をとるべきか、を分析する。

        




実際のビジネスにかなり近い形で、欠陥のあるデータも大量にあるので、それらをまずは整理したうえ、回帰分析(Regression analysis)を行い、以下のような表から実際にAdaptor(有料会員)と相関係数が高いものを抽出する。

 screenshot 2.png



この表からわかるのは、LovedTracksの数や有料会員の友人数が多いユーザーは、有料会員に転換しやすいということだ。そこで与えられた無料会員のデータから、上記の特徴に当てはまる人を抽出し、この層に対して、集中的にマーケティングを行うことを提案した。加えて、Social Engagementを高める方法として、既存の有料会員をFacebook上で認知できるようにすることや、有料会員から無料会員への特典コードの配布などを通じて、友人間の影響(Peer influence)の強さを実験することを提案した。


Digital Marketing & Social Media Analyticsの授業は、実際の企業が実務で行っている内容に近かったので、非常に面白かった。

卒業まであと14日!!!


P.S. Boston Celtics(NBA)の今期最終試合
(プレーオフの1回戦でLeBron James擁するCleveland Cavaliersに敗退)





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2015年5月21日木曜日

日本人MBA生の就活における3つの軸

MBAはよく就活予備校と言われる。日本人は社費生が多いので就職活動をしない人も多いが、他国の学生は、大抵リクルーティングが2年間の最優先事項になる。

私費の場合、MBAに来るには、1)仕事を辞めて2年間無給(2年分の機会損失)、2)2年間の総額で1,500万円の授業料、3)最低でも1,000万円の生活費がかかる。つまり、機会損失も含めると、4,000万円以上のお金がかかっていることになる。そのため、多くのMBA生は、金利の安い学生ローン(アメリカだと金利6%前後)でお金を調達し、夏のサマーインターンシップやティーチング・アシスタント(TA)などをしながら収入を得て、生活費の足しにする。MBAを積極的に採用している米国の企業は、それなりの給料を提示するので、多くのMBA生は数年かけてローンを返済していく。

自分は、MIT Sloanが提供するCareer Development Office(CDO)の就職サポートは活用しなかったが、日本人の先輩方が教えてくれたTipsでなるほどと思ったものを共有したい。

それは、MBAにきたことの価値=”1軸は変えられる”である。

軸とは、場所、業種、職種の3つである。1軸を変えるのはMBAパワー、2軸はかなり大変、3軸はほぼ困難といわれている。


1.アメリカで就職したい場合
日本人がアメリカで、アメリカの企業に就職するのは、実際かなりハードルが高い。F1ビザの留学生は卒業後に、OPT(Optionlal Practical Training)を取得できるので、12ヶ月アメリカで働くことができる。しかし、その後は原則として、H1Bビザを取得できなければ、強制送還されてしまう。H1Bビザは、企業からのサポートに加え、毎年抽選で割当が決まるので、企業側にとってH1B以外のビザを持たない学生を採用する負担・リスクは大きい。クラスメートが今年のH1Bビザは、例年以上に競争が厳しかったといっていた。

それでもそれを補うだけのスキルや能力がある場合は、土俵に上がることができる。例えば、日本のトヨタで生産管理の仕事をしていた場合、アメリカのGMで生産管理の仕事につくチャンスがある。上記でいう1軸(場所)の変更だからだ。しかし、GMで新規事業開発の仕事をしようとすると、場所と職種を変えることになり、ハードルがかなりあがる。米国のP&Gで新規事業開発をしようとすると、自動車業界から離れて、3軸すべて変えるので、就職できる可能性は極めて低くなる。

例外は、以下のとおりだ。
  • アメリカ国籍/永住権あり(ビザの面で、雇用主に負担をかけない)
  • 英語がネイティブ級(場所のデメリットを最小化できる)
  • 著名な外資系コンサルティング会社出身(前職で同様のプロジェクトを経験していれば、業種や職種の変更がハードルになりにくい)
  • スタートアップへの就職(業種への壁は低いが、ビザのサポートが弱い。レイオフのリスクも大企業より高い)
  • 起業(ビザが問題になるケースが多い)
  • 特別なコネあり

上記の例外に当てはまらず、アメリカで転職活動をする場合は、下記のようなパターンが考えられると思う。下記の1が、最初に述べた、「1軸は変えられる」のケースであり、米国企業で働く醍醐味を一番味わうことができると思う。それ以外は、日本人という強みを活かしながら、アメリカで就職することになる。
  1. 同業種の非日系企業で、同職種の担当者(スキルで差別化)
  2. 日系企業の米国支社/事務所の現地採用(日本語で差別化)
  3. 非日系企業の日本市場の担当者(日本語/日本市場の知識で差別化)
  4. 日本に関連するビジネスで米国を拠点に起業(日本市場の知識で差別化)

2.日本で就職したい場合:
私が知る限り、以下の会社は、オフィシャルに欧米のMBAを採用している。最も手っ取り早いのは、ボストン・キャリア・フォーラム(通称、ボスキャリ)の参加企業を見ることだ。日本で就職する場合は、2軸、3軸の変更も比較的やりやすい。

投資銀行: Goldman Sachs、Morgan Stanley、Merrill Linch、Deutsche Bank、J.P. Morgan
コンサルティング会社: McKinsey、BCG、Bain & Company、A.T. Kearney、Roland Berger、Strategy & Co、Dream Incubator
事業会社: P&G、Johnson & Johnson、ファイザー、日本イーライリリー、アマゾン、楽天、ユニクロ

******************************

なお、MIT Sloanの2014年の調査によれば、MIT Sloan生の就職先は、McKinsey & Company (32) 、Bain & Company (17) 、Amazon (16) 、Boston Consulting Group (15) 、Apple (10) 、Deloitte Consulting (9) 、Google (9) 、PwC Advisory (9)と続く(カッコ内は人数)。コンサルティング会社がMBA直後の就職先として人気がある。最近の傾向としては、投資銀行の人気が低下し、テック系の会社(Google、Facebook、Apple等)の人気が上昇している。MIT Sloanは、Tech系の企業への就職者の割合が26.1%(2014年)と非常に高くなっている。起業は、同級生から最も注目と尊敬を集めるし、アントレに強いMITでは多くの学生が興味を持っているが、MBA卒業直後に起業する人は、2014年で7.4%と少ない。冒頭に述べたローンのこともあり、アメリカ人といえども、リスクを回避する傾向にあるのだと思う。

自分が就職活動について思うことは、日本人のMBA生は非常に恵まれているということだ。なぜなら、彼らは日本に戻っても、MBAのローンを返済するだけの給料を支払ってくれる企業を簡単に見つけることができる。例えばインド人のクラスメートは、MBA直後は自国に戻ろうとしない。なぜなら、インドに戻っても高給の仕事が見つからないからだ。中国人は、ケースバイケースだが、中国で仕事を見つける場合も、MBA生同士の競争が激しい。例えば、AXIOMの調査によれば、2014年入学の米国MBA(34校)の日本人は148名(社費108名、私費40名)となっており、他の国のMBA生に比べて人数が少ないので、就職活動の競争は厳しくない。

以上が、簡単ではあるが、日本人MBA生の就活の概要だ。

卒業まであと15日!!!

P.S. (現在滞在中の)メキシコのテオティワカン遺跡


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2015年5月20日水曜日

C function: MIT Sloanの日本文化祭

C functionは、MIT Sloanの公式カルチャーイベントで、隔週の木曜日に行われれる国別、テーマ別の文化祭である。Japan C functionは例年9月に行われ、700−800人が参加するSloan最大のC functionである。C functionは、Japan Trekと並んで、Japan Clubにとって最大のイベントで、2年生の時にJapan C functionの代表を務めた。

イベントの運営
以下のチームに分かれて、約1ヶ月かけて準備をしていく。
  • イベント:イベントの企画および当日のイベント運営
  • マーケティング:Facebook、Google group、学内のメーリングリスト/掲示板等への掲載及び販促品(例年、Tシャツ)の企画販売
  • フード:寿司(Sakanaya)、その他惣菜(Itadaki) 、アルコール類(Kirin)の手配
    ※カッコ内は今年度利用したベンダー
  • ファイナンス:予算管理や精算対応
  • 音響・照明担当:当日の音響業者や照明の手配

出し物の内容
今年のイベントは、以下のものを行った。自分もソーラン節と相撲の行司に初挑戦し、いい思い出となった。
  • ソーラン節
  • クラスメートによるファッションショー(Pharrell WilliamsのHappyにあわせて)
    (浴衣姿の女性、学ラン、セーラー服、スーパーマリオ、忍者などなど)
  • クラス対抗尻相撲
  • 全身タイツでの組体操

よかった点
  • MIT Ninjaのコンセプトビデオを1年生がつくってくれたので、マーケティングに大いに活用することができた
  • 販促品のTシャツの販売にSquareを導入し、クレジットカード払いに対応したことで、現金販売と比べて、機会損失が減った。SquareはPOS管理もできるので、在庫管理が容易になった。そのおかげもあってか?、最終的に大幅な黒字となった
  • クラス対抗の尻相撲は、恐らく初めての取り組みだったと思うが、非常に盛り上がった


1つ印象的だったのは、日本人同級生とイベントの運営を行ったことだ。普段は外国人と作業しているので、日本人と働いてみるとその特徴が改めて浮き上がった。日本人は、時間に正確で、ロジに長けており、一度ゴールやスケジュールが決まると、それに向かって一段となって動いていく推進力がある。また、チームでの意見の調和を大切にしていて、多数決ではなく、なるべく全員の合意のうえで、話をすすめようとする(そのため、調整が必要だったり、時間がかかることもある)。自分もそうした日本流の仕事のスタイルが自然と身についているように感じた。加えて、出身業界によっても仕事の進め方が違うので、そこそこ社会人経験をした後だと、新鮮な気付きがあって、面白かった。

何はともあれ、大きなトラブルもなく、イベントを成功裏に終わらせることができたので、本当によかったと思う。

卒業まであと16日!!!

P.S. C functionの様子
(Japan C functionの写真がなかったので、他のC functionの写真で代用)
 

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2015年5月19日火曜日

成長著しいフィリピンのスタートアップで働く


フィリピンのスタートアップで約2週間のインターンを実施した。アジアの成長している国で働いてみたいという思いと、英語を使う環境で仕事をしてみようという思いから、シンガポールか、フィリピンで働ける先を探していたところ、MIT Sloanの卒業生が創業したKalibrrというスタートアップがフィリピンにあることがわかり、コンタクトをとったのがきっかけだ。

Kalibrrは、現在、フィリピンで最も注目されているスタートアップの1つだ。フィリピンで最初にY Combinatorに採用された企業でもある。日本のベンチャーキャピタルからも出資を受けている。U.C. バークレー出身の2人のフィリピン系アメリカ人が会社を経営している。

Kalibrrのビジョンは、LinkedInのスキルセット版をつくり、伝統的な経歴書(レジュメ)から人の能力を測る採用プロセスの仕組みに、変革を起こすことである。日本では、SPIを提出して、エントリーシートを出して、面接を受けるというプロセスがある程度確立しているが、アジアでは、未だ縁故採用中心で、採用プロセスがないエリアも多い。そうした地域に、デファクトスタンダードとして新しい仕組みを導入していきたいと考えている。

Kalibrrは、まず最初のビジネスとして、コールセンター専用の適正試験を作っており、コールセンター会社がこのテストのスコアで、求職者をスクリーニングするサービスを提供している。フィリピンでは、100人の求職者がコールセンターに応募しても、スキル不足により、実際には10人以下しか採用できておらず、この大量の面接プロセスが採用側にとっての非効率をうんでいる。求職者もこのテストを通じてコールセンターが求めるスキルセットを学ぶことができる。求職者と採用者の両方にとってメリットのある仕組みとなっている。

コールセンターを中心とするBusiness Process Outsourcing (BPO)のビジネスは、インドと並んでフィリピンの一大産業で、今後も需要の拡大が期待されている。Kalibrrは面白いポジションにいると思う。

CEOのPaulは、シリアルアントレプレナーで、自分と年齢が1つしか変わらないが、ビジョナリーで、自分が尊敬する経営者の1人だ。彼の素晴らしいビジョンと情熱、そして人懐っこい笑顔が人を惹きつける要素になっている。

インターンでは、当社の海外戦略の策定、特に日本企業との戦略的提携を視野に入れた市場調査を行った。ただ、インターンの2週目に、会社の社員旅行がかぶってしまい、自分もそれにお呼ばれしたので、フィリピンの滞在は、半分休暇っぽくなってしまった。ただそのお陰で、若い従業員たちとも親交を深めることができた。彼らは、ほとんどが新卒1−2年目だが、フィリピンのトップ大学を出た優秀な人たちだ。

フィリピンは、高い英語力、人口規模、平均年齢の低さ、経済の成長速度、携帯電話の普及率等から、今後大きく伸びるポテンシャルを持っている面白い国だと思う。特に自分が滞在していたマカティ周辺は、ショッピングモールや高層マンションが次々と立ち並んでおり、アジアの大都市らしい勢いを感じる。

一方、課題はインフラ面で、他のアジアの大都市と同様、渋滞が大きな問題になっている。JICAが支援したメガマニラ構想のビデオは非常に興味深いのでよかったら見ていただきたい。インフラ面での整備が進めば、フィリピンには大きな可能性があると考えている。

フィリピン滞在中に、CEOのPaulが共同代表を務めるManila Angelというエンジェル投資家の会合にも参加させてもらった。欧米の投資家たちが複数参加しており、フィリピンが投資対象として注目を浴びていることを、肌で感じることができた。

卒業まであと17日!!!

P.S. 社員旅行で行ったフィリピン・ボラカイ島
(世界で最も美しい島に認定されたこともある)


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2015年5月18日月曜日

戦略コンサルタントが提供する5つの付加価値

1年生の夏休みに戦略コンサルティング会社で2ヶ月間、フルタイムのインターンを行った。実際のプロジェクトに入り、コンサルタントがどういう付加価値を出しているかについて、真剣に考えてみたので、自分の考えをシェアしたい。あくまで、インターンという第3者としての意見である点は了承願いたい。自分は、グローバル展開する日本のメーカーに新しいサプライチェーン・マネジメントの仕組みを導入するプロジェクトを担当した。

1.プロジェクトの強力な推進ドライバー
大きな変化を社内にもたらす時、短期間で一気に改革することが重要なケースが多いと思う。M&A後の統合(Post Merger Integration)などがその代表例だ。しかし、社内のメンバーのみでプロジェクトチームを組んだ場合、うまくいかないことが多い。なぜなら、1)社員が他の仕事を掛け持ちしているケース、2)通常業務から、改革モードに急激にシフトできないケース、3)そもそもプロジェクトの専門知識がないケースがあるからだ。自分が担当したプロジェクトはこの3つに当てはまっていたと思う。そこで、短期間の高性能派遣社員として、コンサルタントが社内の改革を推進するドライバーとしての役割を担っていた。

2.組織の壁/ヒエラルキーを超えるサポート
通常、社内で話をする場合は、担当者>課長>部長>取締役>社長といった形で話があがっていく。例えば部長が反対意見を持っていれば、案件を潰されてしまうケースがある。こうした点で、コンサルタントのマネージャーレベルから、クライアントの取締役レベルに直接話ができる関係性を築くのが一般的なので、組織のヒエラルキーの弊害を取り除くことができる。それゆえ、トップダウンに近い形で、スピード感を持って物事を進めるサポートができる(上記の例でいえば、反対意見を持つ部長へのフォローも行う)。

3.専門知識の提供
外資系の戦略コンサルティング会社は特に、世界中の社内外の業界エキスパートに電話/メール1つでアドバイスをもらえる仕組みが整っている。自分が想像している以上に、クライアントは、専門知識や他社事例・他社比較に期待していることが多かったので、こうしたエキスパートのネットワークから得られる専門的見解を共有する付加価値は高い。

4.第三者意見の提供
第三者意見というのは、内部を説得材料として有用に働くケースが多い。結論ありきの案件もあるようだが、いずれにしろ、データやロジックで裏付けをして、クライアントの決断を補強するのは重要だ。これは、決裁権者の保身(失敗した際の責任の転換)や、株主訴訟を回避する意味合いも含まれていると思う。

5.海外企業/支社とのコミュニケーション支援
日本企業の場合、新しい仕組みをグローバルで導入しようとする場合、文化/語学の壁で頓挫するケースがあると思う。例えば、本件でも、"なぜその仕組みを導入することが必要なのか"という、半ば反対に近いような意見が、複数の販社から出てきた。その際、業界のエキスパートとして、英語で説得に当たることも、日本企業にとっては付加価値だと思う。


コンサルタントになるデメリットは、1)ワークライフバランスをある程度犠牲にしなければいけないこと、2)時間単位の高い成果が求められており、精神的プレッシャーを自己管理する必要があること、3)クライアントの求める枝葉的な仕事も含めて、サービス業として対応する必要があることだ。3番目については、クライアントがやるべきことはクライアントにお願いし、小間使いにならないよう、リソースマネージメントしていくことも重要だ。

自分の周りにも、コンサルタントという仕事について懐疑的に思っている人は結構いる。そういう人たちは、なんとなくのイメージで話をしているか、実際に付加価値を出していないコンサルタントと仕事をする経験があったのだと思う。

以上が、インターンの感想も兼ねた自分が考える戦略コンサルタントが提供する5つの付加価値だ。

卒業まであと18日!!!

P.S. イスラエルの死海(濃い塩分濃度で、身体が浮く)



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2015年5月17日日曜日

G Lab: セルビアのスタートアップの営業/組織構築を支援する(2)


昨日に続いて、G Labプロジェクトの続きを記載したい。

当社からのリクエストである、"CEOやCOOの人脈に依存した営業展開で、営業が1人もいないので、事業拡大に向けて、営業組織/営業プロセスを導入したい "という課題に取り組んでいる。

営業プロセス:
  • 営業プロセスは、Identify、Approach、Pitch、Close、Maintainの5つに分類する
  • Identifyは、当社が営業すべき相手をソーシングするリソースを定義する。当社の営業が訪問すべき、地域毎のベンチャーキャピタル、インキュベーター、ハッカソン、展示会、カンファレンス、ビジネスコンペティションなどを具体的に記載する
  • Approachは、上記でIdentifyした相手に対して、どういう優先順位で実際にコンタクトするかを記載する。例えば、問い合わせ対応>展示会等でのアプローチ>LinkedIn>コールドコールなど、優先順位をつけていく
  • Pitchは、まず、現状どういった営業資料を使っているか、それが有効に機能しているかを整理する。次に、専門誌への記事投稿(ホワイトペーパー)、ケーススタディ、クライアントからのフィードバック、展示会への出展、ビデオデモ、個別デモなどの中から、どれが当社の営業スタイルにフィットするかを分析する
  • 現状の営業資料についても、”クライアント名、ケーススタディをいれるべき”、”数値化したクライアントへのベネフィットを記載すべき”等のフィードバックを実施した。あわせて、60秒のエレベーターピッチやコールドメールの文章案を作成した
  • Closeは、現状当社が行っている無料のプロトタイプ制作が、時間及びコスト面で負担になっているので、どの程度の負担感でデモを提供するかの基準を作成する。また、プロトタイプに費やした労力が報われるよう、契約締結後もシームレスにプロジェクトへ移行できるようにアドバイスする
  • Maintainは、プロジェクト終了後に、アカウント責任者を、プロジェクトマネージャーからセールスマネージャー(またはカスタマーサクセスマネージャー)に移行し、顧客からのフィードバックや顧客満足度の調査の管理、定期的なコンタクトによる営業機会の創出を行う

マーケティング:
  • 近年は、アウトバウンド型(プッシュ型:コールドコールなど)の営業からインバウンド型(プル型:顧客の参考となる専門情報を発信することで、顧客からの問い合わせを待つスタイル)の営業に重点が置かれるようになってきているので、営業プロセスと関連して、オンライン上のマーケティングに関しても支援を行った
  • 当社は、営業資料とWebsiteの会社の方針/強みに関するメッセージが一致していなかったので、まずはオンライン上でのマーケティングのメッセージに一貫性がでるようアドバイスをする
  • 例えば、Websiteに、ミッション・ステートメント、会社のコアとなる強み、ケーススタディ、チーム紹介の掲載をすることや、会社紹介ビデオの作成をアドバイスした
  • 次に、欧米では営業/マーケティングとして重要なLinkedInについても、アップデートがほとんどされていなかったり、各従業員の会社の事業に関する記載に一貫性がなかったりしたので、これを修正することからスタートした
  • ソーシャルメディア・マーケティング/リサイクルを実施する
    • 例えば、月初めに専門的内容の500−1500字のブログを書き、Twitterで、ハッシュタグをつけてつぶやく。1週間後に同じブログをLinkedInにポストし、今度は前回と違うハッシュタグやテキストをつけて、Twitterで再度つぶやく。2週間後に、同じブログをFacebook、Google+、Websiteなどにアップロードする。これにより、同じコンテンツをリサイクルしながら、マーケティング活動を強化できる。アメリカでは一般的に取られている方法だ

以上が、前回とあわせて、MIT Sloanチームが当社に対して行った支援だ。幅広いトピックをカバーすることで、自分としても会社を俯瞰する視野が広がった。

当社の支援で感じたのは、会社が本当に成長すべきかは選択であるという点だ。当社のCEOは、現状の規模感で、従業員と友達感覚でいれる方が心地よいと感じている。言葉では成長したいというものの、本当にそう思っているのか疑問な部分があった。一旦、ベンチャーキャピタルから支援を受けてしまうと、否応なしに成長が求められる。ただ当社は、現状自己資金で会社を経営しているので、選択の余地がある。中小企業として安定の道を歩むか、成長して大企業への道を志すか。ビジネススクールにいると、成長が善という感覚を持ってしまいがちだが、これは選択なのだと改めて感じたのであった。

卒業まであと19日!!!

P.S. セルビア滞在中の週末に訪れたギリシャ・アテネ

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2015年5月16日土曜日

G Lab: セルビアのスタートアップの営業/組織構築を支援する(1)

Global Entrepreneurship Lab(G Lab)というMIT Sloanの看板授業がある。毎年150人以上のMIT Sloan生が、アジア、南米、アフリカなど、世界中のスタートアップに派遣され、現地の企業に対してコンサルティングを行う。通期の授業に加えて、3週間現地に滞在し、各国のビジネス習慣や文化などをあわせて学ぶ。

自分は、アメリカ人、メキシコ系アメリカ人、中国系カナダ人と4人でチームを組んだ。3週間という比較的長期に渡り、朝起きてから寝るまでアメリカ人と一緒に生活するのは初めての経験だったので、彼らの話す芸能ネタ、映画、音楽がわからず、ある意味、話のネタを見つけるのが大変だったが、Sloanの生活のハイライトともいえる印象的な経験になったと思う。


クライアントは、東欧セルビアにある30人程度のスタートアップで、Internet of Thingsや信号処理に関連したハードウェアを開発している。今後、組織を50人、100人と拡大していくに辺り、会社に必要な様々な仕組みに関するアドバイスがほしいというもので、具体的に以下の2つのニーズがあった。


  1. 縁故採用中心のファミリー企業に近い状況なので、事業拡大に向けて、きちんとした組織/人事制度を導入したい
  2. CEOやCOOの人脈に依存した営業展開で、営業が1人もいないので、事業拡大に向けて、営業組織/営業プロセスを導入したい

複雑な仕組みを導入してもスタートアップには実行が難しいので、シンプルなものになるよう心がけた。こうした将来の組織像は、大抵経営陣の頭のなかにあるけど、それが文章化されていないケースが多いので、まずは彼らに丁寧にインタビューを行い、彼らの考え/ニーズを把握した。CEOから、我々への具体的なリクエストは、"何をすべきに加えて、どうやるかを丁寧に教えてほしい"というものだった。そこで、例えば営業プロセスの一つ一つについて、日毎/週毎/月毎にやるべき仕事内容のTo Do Listと、CRM(Customer Relationship Management)データベースへの入力のやり方を含めて、詳細に記載した。


以下は、Sloanチームが行ったことを箇条書きで記載したい。



組織図:

  • 現在の組織図と将来の組織図を人員規模のフェーズに分けて設計する。例えば、従業員50人超で新設するポジション、従業員100人超で新設するポジションを記載する
  • 各ポジション毎の仕事内容、レポーティングラインを設計する

採用プロセス/キャリア・パス:

  • 採用サイトへの掲載、人からの推薦、LinkedInでのアプローチなど、自社が欲しいと思う人材に対しての最適なコンタクトルートを洗い出す(Talent Acquisiton)
  • 次に、インタビューの回数、インタビューワーのポジション、インターンシップの必要性、試用期間など、採用プロセスを決定する
  • 続いて、入社後のキャリア・パスを作成する。例えば、エンジニアであれば、入社して、ジュニアエンジニア2年、アソシエイトエンジニア2年、シニアエンジニア2年を経験する。次のステップとして、エンジニア寄りのキャリアを今後も歩んでいくのか、エンジニアの経験を活かせる別のパス(プロジェクトマネージャーやセールスマネージャーなど)も設計する
  • 最後に、キャリアパスに基づき、成果、人格、勤務年数、経験等を踏まえた昇進のための基準を設計する

評価システム:

  • 人事、評価当事者(マネージャーとエンジニア)、評価委員会の3つにわける
  • 人事は、プロジェクト毎の評価(Project Evaluation)と年度末評価(Overall Performance Assessment)に関する評価シートを作成し、評価プロセス全体の統括を行う
  • プロジェクト毎の評価は、エンジニアの自己評価+マネージャーの評価で決まり、年度末評価は、プロジェクトの評価と勤務年数をベースに評価する
  • 相対評価を採用する場合、各評価項目において、トップ5%をA、上位30%をB、中位60%をC、下位5%をDの4段階評価をする。総合評価で下位5%の場合は解雇も検討する
  • 主に経営陣で構成する評価委員会は、上記の2つの評価に基づき、各人の総合評価・昇進の有無・成長ニーズ(改善点)等を決定する

明日は、当社の営業プロセスの構築とマーケティングについて記載する。
なお、ベオグラードは、観光地は少ないが、ステーキが安価で美味しい。3週間もいたので、Trip Advisor上位のレストランや当社の経営陣が薦めるレストランはかなりまわることができた。

卒業まであと20日!!!

P.S. セルビアの首都ベオグラード(カレメグダンから眺める夕焼け/1999年のNATO軍による空爆跡)





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2015年5月15日金曜日

MBA受験体験記(TOEFL、GMAT、エッセイ、インタビュー)


MBAの最後の授業が終わった。総括は改めてしたいと思うが、今思うとこの2年間の経験は、ここに来るまでの苦労に見合うものだったと思う。仕事をしながらのMBA受験は本当に大変だった。

自分は受験生活の8割はTOEFLとGMATの試験勉強(特にTOEFL)に費やした。大学に入学して以降、ロクに英語を勉強しておらず、仕事でも英語を使うことがほとんどない純ドメだったので、TOEFLの難易度の高さに本当に驚いた。結果的に4時間近くかかるTOEFLを20回以上は受けたと思う。先輩方の受験体験記を見ると、苦労している人でも、トリプルセブンのように、すべての科目(R,L,S,W)でいい点数が揃う瞬間を見てきたので、自分にも"その時がいつか来るはずだ"と信じて受け続けたが、なかなか幸運の神様は舞い降りてこなかった。結果として、12月までTOEFLのスコアがでず、当時は本当に冷々した。


私は運良く、GMATが1回目で出願可能なスコアが出たのが幸運だったが、今でも当時その点数の実力があったかはわからない。ただ結果的に3重苦(TOEFL、GMAT、エッセイのすべてが終わっていない状態)から、逃れることができたのは精神衛生上よかった。

エッセイやインタビューも重要だが、やはりスコアが出ないと始まらない。数多くの受験仲間がこのスコアメイクで涙を飲んできた。特に、米国のビジネススクールは、点数に厳しいように感じる。トップスクールのボーダーラインは、TOEFL105、GMAT700(もしくは680)といわれているが、実際の合格者を見るとそれ以上の点数をとっている人がほとんどだ。余談だが、国内の競争が厳しい中国人やインド人の同級生に聞いてみると、GMAT750以上の人がざらだったりする。日本人にはそこまで求められていないと思うので、日本に生まれてよかったと思う笑。

以下は、MIT Sloanの日本人HPに掲載している合格体験記から、一部抜粋してきたものを紹介したい。なお、他のMIT Sloan生の方が丁寧に受験体験記を書いていて、TOEFLやGMATのノウハウも詰まっているので、よかったら参考にしていただきたい!

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TOEFL

アゴスのコースを一通り終了した後は、下記の内容を独学で学習しました。
①リーディング
まずは単語力が重要になるので、地道にTOEFLテスト英単語3800(旺文社)のRank4まで覚えました。Rank4はGMAT用で、TOEFLの試験ではRank3までで十分だと思います。GMAT終了後は、速読力(RC)と文法力(SC)が上がり、安定的に高スコアをとれるようになりました。
②リスニング
もともとリスニングを苦手としており、案の定、受験の全プロセスの中で最も苦しみ、時間を割いたパートです。徐々に聞けるようになっていく感覚はあるものの、秋になってもスコアが25を超えず、強い危機感を覚えました。英語を長時間聞く集中力が続かずダラダラ聞いてしまいがちだったことと、間違った問題の要因分析が浅かったことが終わってみての反省です。教材は、TPO(TOEFL Practice Online)が最も本番に近く、練習教材として最適でした。日々の練習では、CNN Student News / Scientific American / A moment of Science / Breaking News Englishなどを聞いていました。
③スピーキング
過去の受験生のブログを参考に、暗記科目と割り切りました。Independentはもちろんのこと、Integratedも複数のネタを用意し、テンプレートをしゃべる時間を長くすることで、本番中に焦ってミスを連発することが減り、点数が比較的安定するようになりました。スピーキングもTPOの問題が一番、本番に近かったと思います。
④ライティング
スピーキングと同様、暗記科目と割り切ました。複雑な英語表現を含むボリュームのあるBodyネタを5個つくり、Writing塾を経営するJackのIntroとConclusionのテンプレート(パラフレーズはせず、基本コピペ)とあわせたところ、毎回Independentで550-600字書けるようになりました。問題に無理矢理ネタをつなげていたため、やや違和感があるときもありますが、それでも安定的に高得点をとることができました。Integratedは、Listening力を伸ばしトピックの内容が理解できるようになれば、テンプレートを使うことで高得点がとれると思います。

GMAT

4月中旬から勉強を始め、7月下旬のGMAT受験までGMAT:TOEFL=7:3の割合で勉強しました。GMAT受験前は、会社の夏休みを取得し、GMAT脳に切り替えました。初回で出願可能なスコアが出たため、一旦打ち切り、TOEFLにエネルギーを再投入しました。予備校は、GMATで有名な濱口塾を利用し、Verbalは同塾の教材を繰り返し解きました。濱口塾は、SCやCRで即切りできる選択肢を除外した後、迷う選択肢の中でどう正解を選んでいくかの思考プロセスを、授業の解説を通じて繰り返し頭に叩き込むことができた点が非常によかったです。Mathは、濱口塾の教材+マスアカのひっかけ問題、AWAはテンプレートの暗記のみ、IRはOGの問題を解くことで対応しました。

Essay

エッセイは、①濱口塾の濱口先生をメインに、②江戸義塾のEd、③濱口塾と提携しているMatthew、④MITの卒業生、計4名の方に見ていただきました。日本語で書き始めることでエッセイの内容が深まりやすい/内容の細かいニュアンスをカウンセラーに伝えやすい(省いた時間をテスト勉強に割ける)等のメリットから、日本人カウンセラーにしましたが、結果として正解でした。濱口先生はレスポンスが早いので、2nd Round締切直前に大量の出願書類を作成していた私にとっては本当に有り難かったです。年越しは濱口先生とSkypeをして迎えました笑。江戸義塾のEdからは、MITでいえば、「どうように感じ、考え、行動したのか、臨場感を持って伝えるべき」等の指摘があり、MIT用のエッセイにカスタマイズした修正を加えることができました。

Interview

わたしのインタビューでは、Resumeのupdate、Behavioral Question1つ、Resumeについて突っ込んだ質問2~3つ、Career Goal、Why MITを聞かれ、雑談も含めてちょうど30分で終了し、終始なごやかな雰囲気で面接を進めることができました。MITで伝統的なBehavioral Interview Questionが最近減っていると聞いていましたが、私の面接でも1つしか聞かれませんでした。一方、MITの面接ではEssayに書いていないストーリーを準備する必要があるため、ネタの整理とSTAR方式(Situation, Task, Action, Result)で説明する練習を繰り返し行いました。MITの2nd Roundの面接は3月中旬で、他校の面接をすでに複数回経験していたので、面接慣れはしていたものの、相手がAdmission Staffということもあり、独特の緊張感がありました。インタビューは、①Matthew、②Ed(MIT対策のみ)、③Rare job(日々の練習用としてはオススメ)で対策を行いました。Matthewは、ネタのストックから回答を引き出すための柔軟性(想定外の質問がきたときの対応)や、ネガティブな質問(テストスコアが低い、海外経験が少ない)がきたときも常に自分を売り込む姿勢を植えつけてくれた点がよかったです。Edは、わたしが練習でうまく回答できなかった質問についてその場で意図をくみ取り、聞き手にわかりやすく魅力的に伝わるよう整理してくれた点がよかったです。
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以上がMBAの受験体験記だ。受験を通じて、自分をサポートしてくれた上司、同僚、カウンセラー、家族にこの場を通じて改めて感謝を申し上げたい
卒業まであと21日!!!
P.S. パタゴニア/エル・カラファテのペリートモレノ氷河

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2015年5月14日木曜日

MITの図書館からデザインシンキングを学ぶ

MIT Sloanでは、秋学期と春学期にSloan innovation period (SIP)という1週間の特別学習期間がある。2年生の春にとったデザインシンキング(Design thinking)のクラスが面白かったので、共有したい。

デザインシンキングとは
Design thinkingの定義は、著名なデザインコンサルティングファームのIDEOの言葉を引用すれば、下記のとおりである。

“Design thinking is a human-centered approach to innovation that draws from the designer's toolkit to integrate the needs of people, the possibilities of technology, and the requirements for business success.” —Tim Brown, president and CEO

ユーザーへのインタビューを通じて、本当の課題/ニーズが何なのかを徹底的に追求し、それを解決するソリューションを提供することである。IDEO、frog、ziba、日本ではtakramなどのデザインコンサルティング会社や、スタンフォード大学のd.schoolなどがこの分野では有名。ちなみにzibaの濱口秀司氏の講演は非常に面白いので、時間があったら見てみるとよい。彼はUSBのフラッシュドライブを発案した人でもある。イノベーションは、"バイアスを壊すこと"+"議論をうむこと"という意味も、彼の話を聞くとすーっとはいってくる。

MIT Sloanにもデザインクラブがあり、地域のレストランや小売店などに対して、デザインシンキングを使ったコンサルティングを提供している。

図書館の改革プロジェクト
今回のSIPの授業は、2.5日の集中講義で、MITの図書館のサービスを向上させようというものだ。我々のチームは「What partnerships or services capabilities should we offer to provide a more holistic experience for users?」というお題が与えられた。実際に図書館に出向き、約10人の利用者に短いインタビューを行い、彼らのニーズを聞いて回る。インタビューから得られたインサイトは以下のものだった。
  • 学生は思ったよりも現状のサービスに満足している
  • 外部のリソース(Writing centerなど)を持ってきてほしいというニーズはなかった
  • ライブラリアンに聞かずに、欲しい情報にアクセスできるといい
  • 貴重品管理や深夜の帰宅など、安全面では問題意識を持っている人がいる
  • 休憩をとりやすい環境があれば、作業効率があがる
このインタビュー内容を色々な角度から整理し、課題を解決するためのアイデアをブレインストーミングして、ポストイットに書いてペタペタ貼っていく。それを"実行性"と"付加価値"の2軸でマッピングし、最後に下記のボードのように取捨選択する。自分は、ドローンを使って本を届けるとか、MITメディアラボで研究されている可動式の机/椅子を導入するとか、テクノロジー寄りのアイデアを複数提案したが、最後は"実行性"の観点で不採用となった笑。






最終的に我々のチームは、「Continuous Peace of mind」というビジョンの下で、「Help me spend uninterrupted time in the library」というコンセプトを提案し、図書館における理想的な行動パターン "Undisrupted journey"を示すと共に、安全面の確保(ロッカーの設置、シャトルのスケジュール表示)と利便性向上(トイレやロッカーなどのサインボードの設置と席の空き状況表示)のツールを提案した。

"ブレインストーミング中は他人の意見を否定しない"、などいくつかのルールがあり、多様な意見を一旦受け止めることにより、より深いものが出来上がっていく。"一人で作業するより、チームで作業する方がいいものができること”を、実際に肌で感じ取る代表的な経験となった。

卒業まであと22日!!!

P.S. ニューヨークの自由の女神





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2015年5月13日水曜日

スタンフォード大学サマースクールの感想

MBAは一般的に9月にスタートするので、大学の夏休みの間、多くの大学がサマースクールを提供している。MITはサマースクールがないので、自分はスタンフォード大学のサマースクール(Intensive English and Academic Orientation  for Foreign Graduate Students)に参加した。サマースクールを検討している方の参考までに、自分がスタンフォード大学を選んだ理由と修了後の感想を記載する。

よかった点:
スタンフォード大学/シリコンバレーを堪能できた:過去に1度だけJTPAのプログラムでシリコンバレーに短期滞在したことがあり、それ以来、シリコンバレーは憧れの土地だった。Google本社にいったり、Teslaの見学にいったり、現地のベンチャーキャピタリストにあったりと、シリコンバレーの雰囲気を感じることができた。週末にはワインで有名なナパバレーやサンフランシスコの観光等も楽しむことができた。MITが東海岸にあるので、西海岸の雰囲気を体験できたのは、アメリカ生活の中のよいコントラストだったと思う。

比較的詰め込み型?のプログラム:6週間のスタンフォード大学のサマースクールは、月・火・木・金の午前 9;30−11:50と13:15−15:05の2コマの授業がある。自分はとらなかったが、水曜日も希望すれば選択授業をとることができる。宿題はそれなりにあるので、他のサマースクールと比べると、詰め込み型だと思う。とはいっても本番のMBAに比べれば、時間に余裕はあるので、そこまで気にする必要はない。

ビジネススクールの準備的位置づけ:午前の授業は専攻が近い学生同士で一緒に受ける。例えば、MBA組、ロースクール組等でクラス分けをする。MBA組のクラスは、何回かケーススタディを使って、ディスカッションを行い、MBAの授業の雰囲気を経験する。MBAで必要なWriting skill等の授業もあり、自分のレポートも添削してくれる。年によって変わると思うが、自分が参加したときの午前の授業は7人だったので、発言はしやすい(発言するのは大変だったけど)。ちなみにStanford GSBの学生はわずか4人だった。午後のクラスは、最初に受ける英語力のテストを踏まえてクラス分けされる。主にリスニングとプレゼンテーションの授業である。個別のフィードバックセッションもあり、自分は英語の発音について色々とフィードバックをもらった。

デメリット:
サマースクールの中では費用が高い:期間が他のサマースクールより長いこともあるが、6週間の学費だけで$5,649かかったので、寮費などの生活費も含めるとそれなりにコストがかかる。

日本人が多い:基本トップビジネススクールにくる学生は、Internationalであっても、英語の勉強は必要ないということだろう。Visiting Scholorの方も多く、日本人の比率は全体の3分の1くらいであった。ただし、これはどのサマースクールでも大凡当てはまる事実だと思う。

生活のセットアップができない:自分は全く気にならなかったが、ご家族がいる方は、生活のセットアップを目的に、サマースクールを考えている人も多いと思いので、9月に入学する大学と違う地域のサマースクールに行くのはある意味デメリットかもしれない。ボストンでは、ボストン大学、ハーバード大学、タフツ大学などがサマースクールを提供している。携帯電話の取得や銀行の口座開設はサマースクール時に行っており、MITでも学生寮に住んでいたので、ボストンに来てから、新たにやるべき手続きはほとんどなかったと記憶している。


ということで、総じて満足しているが、それなりにコストもかかるので、フィリピンの食費・寮費込みで1ヶ月滞在して十数万円の語学学校と何が決定的に違うかといわれると、スタンフォード大学/シリコンバレーを堪能できるということぐらいかもしれない。

なお、TOEFLのスコアと簡単なエッセイをアプリケーションで提出する必要があるが、ミニマムのTOEFL iBTが71なので、米国留学を予定している方であれば問題ない。

個人的にこの滞在を通じて、ルームメートだった韓国系アメリカ人の親友ができたのがよかった。今月末も彼を訪ねて、スタンフォード大学を訪問する予定である。

卒業まであと23日!!!

P.S. スタンフォード大学の様子(全米一の敷地面積を持つ広大なキャンパス)





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